さとり

あなたの一歩救えますように

子育ては親の義務であり願望でもある

おはようございます、さとりです。

 

昨日から子育てについて考えています。
今日はさらに「子育てって一体何?」という
”そもそも”に立ち返ってみたいと思います。

 

 

 

■ 子育ては本能?

そもそも、私は子育てを義務感からやっていると気づきました。

 

子どもを作るときは、純粋な「子どもがほしい!」
という"本能"だったけど、
(今思い返してもなぜそんなことを思ったのか正直分からない)
育てることに関しては"義務感"からのような気がします。

 

私は本能的に子どもを育てているわけではない。
だってこんなに悩んでいるんだもの(笑)
本能で育てているならこんなに悩むわけないです。
動物はきっと子育てで悩んだりしませんよね。
(記憶がぶっ飛んでいる新生児の間の子育てとか、
あれは本能だったかもしれませんが。)

 

 

・産んだ以上は最後まで育てないといけない、

・社会の迷惑にならないように育てないといけない、

・育てる以上は社会の役に立つように育てたい、

・育てる以上は私に育てられてよかったと思ってほしい、

・それはもうとびっきり楽しい人生を送ってほしい、

 

じゃあそのために親の私に何ができるか?
ってことなんですね。私が悩んでいるのは。

 

 

でも、

「それはもうとびっきり楽しい人生を送ってほしい」

とか、それってただの親の願望ですよねって話で。
自分でひろゆきになっちゃうくらいこれは主観でしかなくて。

 

言い換えると、

「とびっきり楽しい人生を送っている子どもの親になりたい」

ってことです。私の願望。
子どもを通して己の願望を達成しようとしていると気づきました。

 

 

■ 子育ては義務と願望で成り立っている

子育ては、親の義務と願望がごちゃまぜになっていると思います。

「最低限社会の迷惑にならないように」これは親の義務
「社会の役に立つように」これは親の願望

 

じゃあ願望は悪いの?というと、そうではなくて。

 

「最低限社会の迷惑にならないように」
と思いながらする子育てってどんな子育てだと思いますか?

 

「とりあえず死ななければいい」
「犯罪を起こさなければいい」
「3食与えればなんでもいい(毎食カップ麺どんッ!)

 

・・・みたいなことになりませんかね?

いやわからないですけど。
それでも強くたくましく、
人生楽しく生きていく子はたくさんいると思いますけど。

 

 

何を義務だと思って何を願望だと思うかは
人それぞれ基準が違うと思いますが、親が
「こうなってほしいな」
という願望を持ちながら子育てをすることで
より自分らしく生きていける子どもが増えるのは
間違いないと思います。

 

でも、その「こうなってほしいな」という願望が
概ね正しい方向であることが大事で、
子どもがそこに近づけるように、
とるべき手段を親は間違えてはいけない。

 

 

■ 子育てにおける「願望の方向」とそれを実現するための「手段」

では間違った願望の方向、手段とはなんなのか?

例えば、

 

方向:東大に入って官僚になって日本の政治を変えてほしい、
手段:だからSAPIXに入れる。鉄緑会に入れる。

 

方向:医学部に入って将来日本の医療を発展させてほしい、
手段:だから医進系に入れる。医学生のカテキョを雇う。
(友人が時給7000円とかで中学生のカテキョをしてて震えたことがある。)

 

お前がやれよって話なんですよ、そんなことは。
お前が日本の政治変えろよ医療発展させろよ、
子どもにさすなよ、と。

手段(=塾に入れる)も。本当にそれでええんか?!、と。

 

こういう親いっぱいいますよね。

「医学部 塾 おすすめ」とかでググってる場合じゃないよ、と
個人的には思います。

 

 

■ もう一度自分の子育て方針を見直そう

願望の方向にも色々あると思っています。

 

「優しい子になってほしい」
「強くあってほしい」

といった人格に関するもの、

 

「法曹の道に進んでほしい」
「医学の道に進んでほしい」

といった人生の進路に関するもの、

 

他にも私のように

「自分のやりたいことを自分で見つけて進んでほしい」
「得意分野を伸ばしていってほしい」
「グローバルに活躍してほしい」

といった本人のポテンシャルに関するもの。

 

どれにも間違いはないと思いますが、
手段や段取りは見極めなければいけませんよね。

(ちなみに、もし私が子どもに対して医学の道に進んでほしいと思ったとしたら、
人体や生物に興味をもってもらうようにおもちゃや本を工夫します。
普段から切り身でない魚を買ってきて一緒に捌いたり、
植物や動物を育てたりして生物と触れ合う機会をたくさん設けると思います。
そこで全く興味を示さないようであれば、潔く諦めます(笑))

 

 

それと、なぜ自分は子どもにそうなってほしいのか?を
今一度考えたほうがいいと思います。

その結果、子どもと自分にどんな未来が待っているか?
まで考えたいところです。

 

それって本当に子どものため?

子どもの幸せ?子どものやりたいこと?

子どもがなりたい自分?

 

ただ自分が、
「そんな子どもの親になりたい」ってだけじゃないの?

 

子どもと親の願望が一致するのがなによりだと思いますが、
たいてい親の圧力で、子どもの願望が
歪められているのではないかと思います。

 

 

今回のエントリは自戒もこめてます。

私もすごく悩んで迷っています。

 

子育てって自分との戦いの側面が強いですよね。
こうして正解のない問いに向き合う体力も大事だなと思いました。

 

 

さとり

2022/12/23 お昼前