さとり

あなたの一歩救えますように

なんで100点じゃないの?は子どもの心を壊す

こんにちは、さとりです。

悲しいことに、親に愛されて育つことって当たり前じゃないと個人的には思っています。
いや、自分は子どもを愛している!と断言できる方もいるかもしれませんが、そもそも愛するという行為自体が抽象的なので、目一杯愛しているつもりでも、子どもにとってはそう感じられなかったり、良かれと思ってやっていることが、子どもの心を削ってしまう行為・言葉であったり・・・といった悲劇も起こりやすいと思います。

さらに、その間違いを誰かに指摘されることもあまりなく(人様の教育方針に口出しなんてしないですよね)、運良く誰かに指摘してもらえたとしても自分の子育てが間違っているなんて思いたくない。うちはうち、よそはよそ。そんな思考が働いてしまって聞く耳を持たない方が大半なのではないかなと思います。

なので、世の中の親の多くは、自分の子育てが正しいか間違っているかを考えたことすらない、または自分のやり方が正しいと思い込んでいる・・と勝手に推測しています。

本当に自分の子を、
「正しいと言えるかはわからないけど、間違ってはいないと思える方法」で愛せているだろうか?と立ち止まって考えてみることは、子育てにおいてとっても大事なことだと考えています。

 

私は小学生の頃に母親によく言われ、人格形成に多大な影響を及ぼしたと思っている一言があります。
それが本日のタイトルの「なんで100点じゃないの?」です。

まあ小学校のテストくらい100点とって当たり前だとは正直思います(笑)
なんでそこで間違えた?!それがなければ100点だったじゃん!と言いたくなる気持ちはわかります。が、私はこの些細な一言で、
「完璧でないと認めてもらえないのか・・」という自分の中の基準が生まれました。

怒られるわけではなかったので過度なプレッシャーなどはなかったのですが、
褒めてもらうには100点を取らなければならない、という考えに囚われました。

そのうえ、100点をとったとしても、
当たり前だよね」としか言われませんでした。。。

そう、私はなかなか褒めてもらえない子どもだったのです。

このまま成長するとどんな大人になると思いますか?

  • すべて100点でないといけないと思い込む
  • すべてを完璧にこなせて初めてスタートラインに立てると思い込む
  • 際限なく高い目標を立てがちになる
  • たとえ完璧にできたとしても自分自身を認められない
  • 目標を達成できても達成感がない
  • 自分の能力の限界に気づかずやり続ける(無駄に頑張ってしまう)
  • 完璧でない自分に絶望する
  • 意識・無意識に関わらずまわりの人間にも完璧を強いる

 

・・・どう思います?息苦しい感じがしませんか?
自分の子どもが日々こんなことを考えながら生きていくと思うと胸がギュッとなりませんか?

子どもって、親の言う言葉を本当によく聞いています。
些細な一言で傷ついています。
子どもにかける言葉には本当に慎重になった方がいいです。

 

私自身はその後、こんな育てられ方をしたんだからこんな完璧主義みたいな思考になっちゃっても仕方ないよな、と自分を認めることができたので、楽観しよう、自分を許そう、と気をつけることができていますが、
自分自身の完璧主義の側面に気づかず子育てしている方は、子どもにも完璧を求めている方が多いと思います。

 

優秀な子に育って欲しい、世界で活躍して欲しい、将来お金に困ることなく生きていって欲しい、素敵な伴侶に恵まれて欲しい、、、etc.

親の子に対する想いは無限ですよね。私も同じです。愛ゆえです。
たぶん、親として目指すところはみんな一緒なんです。

子どもにはうんと幸せになってほしい

だからこそたちが悪いんですよね。
良かれと思ってかけた言葉、励ましの言葉、鼓舞したくてかけた言葉が、じつは子どもの心をえぐっていた。
優しい子どもは、親のために頑張ろうとします。傷ついているなんて言ったりしません。(個人的には、私は今の言葉で傷ついた!謝って欲しい!と言える子は子育て大成功だと思っています)

子どもはずっとずっと頑張り続けます。
子どもは親の幸せを願っています。自分が親を笑顔にしたいんです。本当にただそれだけ。自分も子供の頃はそうだったし、今実際に自分の子どもを見ていてもそう思います。

 

あれ、自分の子育てって、子どもに日々かけている言葉ってこれでいいんだっけ?と少しでも振り返ってもらえたら幸いです。

子どもの性格・性質もあるので、正解はないです。
お子さんの顔を思い浮かべながら、ぜひ一度考えてみていただけたらと思います。

 

最後に、、、
子育て関連で最近読んでグサっと刺さった本があるのでご紹介。
普段言いがちな言葉が、実は子どもを呪っていたということに気づけました。

 

さとり
2023/7/16 お昼どき