さとり

あなたの一歩救えますように

攻撃的なひと

こんにちは、さとりです。

 

たまに、

「あ、この人攻撃的だな」

という人に出くわすときがあります。

 

私のいう攻撃的な人とは、

「いかに自分が優れているか」

を、

「以下に周りが馬鹿か」

に言い換えて伝えてくる人のことです。

 

自分自身をアピールするのではなく、

周りの「悪さ」「低さ」をアピールすることで

相対的に自分を良く、高く見せている人です。

 

 

たとえば。。。

昔、職場にこんなことを言う人がいました。

 

「あなたたちと仕事をするなんてやっていられない」

「残業するなんて馬鹿がやること。大丈夫そ?」

「だからウチの会社はダメなんだうんぬんかんぬん」

 

実際はもう少しオブラートに包まれていましたが、

とにかく周りをけなしまくる人でした。

もう周りも無視&放置ですよね(笑)

 

 

私も最近「わあ、攻撃的だな」と感じる人に遭遇しました。

私の周りは平和主義ばかりでのほほんとしているので、

たまに出くわすと、うわあー!キター!

ってなっちゃうんですよね(笑)免疫がなくて(笑)

 

ただ、いい機会でもありました。

なぜ攻撃的になってしまうのか?を考える絶好のチャンス。

 

 

 

■ なぜ攻撃的な人は他人を下げるの?

どうして攻撃的な人はあえて他人を下げる言い方をするのでしょうか?

 

それはずばり、自分を「直接」アピールできないからだと思います。

 

直接アピールするって孤独なんですよ。

スベって傷つく可能性が高いんですよ。

なので他人を使って間接的にアピールしています。

 

 

たとえば、

「私はホワイトニングも歯列矯正もしてます!ニコッ!(キラリン!)」

 

だと、

「はぁ…そうですか。」で終わっちゃいますが、

(好きな人なら「すごーい!」って言っておけばいいと思います)

 

 

「今どきホワイトニングも歯列矯正もしてないなんて終わってない?w」

 

だと、

「え、そうなの、やらなきゃ」とか「それは違くないか」

といった反応が返ってくることが予想されます。

 

要は、注目してもらえる。

相手を自分の土俵に引き込める。

 

 

「これまで1000冊の本を読んできました!(キラリン!)」

「投資で100万利益が出ました!(キラリン!)」

「東大卒です!(キラリン!)」

 

これだと「はぁ…」になっちゃうから、

 

「本読まないとか馬鹿じゃない?」

「今どき投資しないのなんで?」

「東大以下はゴミ」

 

といった具合に、「下げ」に言い換えているんですね。

 

結局やりたいことは、

「自分すごいでしょ」って言うこと。

でもスベるって分かっているから、

周りを巻き込んで、自分を相対的に上げている。

 

そして、上には上がいるという自覚もあるから、

自分が頂点という立場で話せない。

自分が8合目って分かっているから、

7合目以下を馬鹿にしているだけ。

 

 

歯列矯正してから人生に前向きになれたよ」

「本を読むと視野が広がって面白いよ」

「預貯金もいいけど投資もいいよ」

「東大は日本のトップってだけだよ」

 

と、相手に下だと感じさせない話し方ができるといいですよね。

(東大の言い換えが難しい…みなさんならなんて言います?)

 

自分も相手も傷つけない、優しい話し方ができる人は

素晴らしいですし、貴重だと思います。

 

相手は対等だと、友達(または未来の恋人)だと思って話しているのに、

こちらが相手を下げるような話し方をしてしまうことで、

もう話したくないな、友達(または恋人)になりたくないな

と思われてしまったら、悲しいですよね。

 

 

■ なぜ自慢したくなるの?

なぜ自慢したくなってしまうのか?というそもそもの部分も考えます。

 

これは承認欲求、社会的欲求といった

「役に立ちたい」「認められたい」「普通より上でいたい」

という欲からきていることと考えられます。

ja.wikipedia.org

 

では、自慢する人としない人の違いとは?

 

それは、見ている反応が違うのだと思います。

 

自慢したい人は、周りの反応を見ている。

自慢しない人は、自分の反応を見ている。

 

自慢したい人は、

「こんなに頑張った、こんなに大変だった、

だから私を見て、褒めてくれ、すごいと言ってくれ!!」

 

・・・他人から向けられる目、自分が周りから見てどうか。関心は他人。

 

自慢しない人は、

「自分は今の自分で満足か?

本当にこれでいいのか?まだやれるか?どうだ?」

 

・・・自分に向けられる目、自分がなりたい自分になれているかどうか。関心は自分。

 

 

気にしていること、求めているものが根本的に違うように感じます。

 

上とか下とか、そういった目線で世の中を観ている人と、

自分の人生をどう生きたいかに重きを置いている人の違いですね。

 

ただ、後者も行き尽くすところまで行ったら

「自慢の人」になる可能性が高いですね。

(成功した芸能人やスポーツ選手などに当てはまる人がいそう。)

 

 

自分に自信がないから、

自分の立ち位置が今どれくらいなのかが気になって、

さらに自分の立ち位置を脅かされるのが怖くて、

つい、

「俺スゴい、お前ザコい」

をやりたくなってしまうのでしょうね。

「俺すごい」だけで勝手にスベって終わってほしいものです。

 

 

■ 彼・彼女らの根源にあるもの

そして・・・

ここからは完全なる私の主観なので読み飛ばしてほしいのですが、

攻撃的なひとは、やはり幼少期に何かあったのではないかなと思います。

 

心の傷を追っていて、それを癒やしきれていない。

 

・いつも馬鹿にされていた

・口ごたえすると怒られた

・とにかく厳しすぎた

・逆にゆるすぎて放置された

・親や兄弟の性格が悪かった

 

そういったことが影響して、

コンプレックスが醸成されて、

その話題になると過度に反応してしまう。

自分を守るために他人を傷つける方向に動いてしまう。

 

学歴や権威、お金を追い求めるよりも、

まずは自分に刺さっているコンプレックスの棘を

抜くところから始めた方がいいのかもしれないですね。

 

きっと、学歴や権威、お金がある人は、

なかなか周りが言いづらいでしょうし、

自分で気づくのにも時間がかかる。

気づいたとしてもプライドが邪魔して今更変えられないかも。

 

コンプレックスのない人はいないと思いますが、

攻撃的になって周りの人を知らずのうちに傷つけて、

気がついたら周りから人がいなくなっていた、

なんて悲しすぎますよね。

 

コンプレックスとも攻撃的な人とも

上手に付き合うすべを身に着けていきたいものです。

 

 

さとり

2022/12/21 お昼すぎ